2022年 11月

 子どもの権利のために活動した子どもに贈られる「国際子ども平和賞」の授賞式がオランダで開かれ、日本人として初めて大阪出身の川崎レナさん(17)が選ばれました。
 その時のスピーチを引用します。
 川崎レナさん:「私がこの活動を始めたきっかけは悔しさでした。変わりそうにない日本、自分の生まれた国、日本に誇りを持てない事について、とてつもない悔しさを感じました。私たち日本の若者は政治離れの世代だといわれていますが、日本の若者は政治に興味がないのではなく、政治を信頼する理由、投票する理由が今はまだ見つからない事が多いのです。差別発言、議会中の居眠りなどを繰り返す様子が日々放送されています。このような事をする政治家の皆さんばかりではないのは分かっています。市民の声を最初から聞いてくれないように見える日本の政治に、誰が協力しようとするのでしょうか。放送されているような政治家の皆さんばかりだと日本は変わる事はないでしょう。けれども、39歳の市長が居眠りする議員に向かい『恥を知れ』と叫んだ時、日本はまだ変われる。私はそう思う事ができました。政治家として議会で寝ないのは普通の事のはずです。政党や思想関係なく、その普通を取り戻そうとしてくれている大人たちがいる限り、日本は私が誇れる国になれるはずです。政治家の皆さん、私の発言は実現性がないでしょうか。理想的すぎるでしょうか。私たち若者は見るはずではなかったつらい、悔しい日本の現実を見てきています。それでも理想や希望をまだ持っています。政治家になる前にかっこいい大人になって下さい。私たちに子どもらしく夢を持たせて下さい。私たち日本の子どもは皆が理想とする、かっこいい日本になってくれるのをずっと待っています。私たちはいつまで待てばいいでしょうか」。  このスピーチがニュースで流れた時、一人の大人として本当に恥ずかしかったのと申し訳ない気持ちで一杯になりました。もうズバリ過ぎて何の反応もできません。本当にその通りだと思います。ただ、今の状態でいいと思っている大人は少ないと思います。だけど、肝心の権限を持っている大人が「変わらないと…」思ってくれない以上は変われないんだと思います。  これから一人の大人として「かっこいい大人」にはなれないと思いますが、せめて「恥ずかしい大人」にはならないように気を付けたいと思います。

 日本には沢山の世界に通用する、世界に誇れる技術があります。ですが、この技術を企業や個人に任せていていいのでしょうか? 日本が元々世界一だったものがどんどん他の国に追い抜かされていくのを見ているのは辛い。だから、もっとしっかりと国がバックアップしてあげて世界の競争にこれからも勝ち続けて行く必要があると思います。それを何故しないのか? 世界一であるものを維持し続ける事って大変な事ですし、必要な事だと思うんです。こんな事を思っているのは私だけでしょうか?

 ワールドカップの優勝賞金が59億円。これは凄い! これは夢がある。そら盛り上がるし、熱も入る。それに、今回は初めての冬開催。ちょっとIOCも見習うべきだと思います。やっぱり、東京オリンピックはコロナが終息するまでは延期するべきだったと思っています。色々な方が楽しみにしている事ですので柔軟な対応が求められるし、その思いっ切った決断が後々生きてくると思うんです。


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