『環境制御装置』 私は11年前に野球の試合中に相手の選手とぶつかり第4,5頸椎脱臼骨折をしました。 昨年、念願が叶って「独り暮らし」を始めました。 私みたいな重度身体障害者でも「独り暮らし」が出来るのは、 私が住んでいる市の「福祉サービス」と「環境制御装置」があったから実現できたようなものです。 どちらか一つでもなかったら無理だったと思います。 私が使用している環境制御装置は、50チャンネル記憶させられることができて、 その内の8チャンネルは「有線」です。 私が環境制御装置を簡単に説明すると、記憶できる容量の大きな「リモコン」です。 その中で有線というのは「工事」の必要な物だと考えて頂ければいいと思います。 例えば、私が使用しているのは、電話・インターホン・電子ロックの開け閉め・エアコン ベットの背もたれを上げる・下げる・ベットの全体的な高さを上げる・下げる・を使用をしています。 あと私が環境制御装置で使用している物と言えば、
使ってみて感じるのは、何と言っても最大の魅力は「自分で出来る」と言う事です。 人に気を遣う事無く、人の手を煩わす事無く、せめて電化製品ぐらいは自分の思い通りに使いたい。 例えば、夜中に暑くて眠れないとする。「扇風機をつけて欲しい」けれど家族は全員眠っている・・・。 もし、これが「喉に胆が詰まった」というのであれば、起こされた方も「納得する」と思います。 ですが、「扇風機をつけて欲しい」ぐらいで夜中起こされると介護する人にはたまったもんじゃない・・。 頸椎損傷の者にとって「体温調節」が上手くできないのは最初からわかっている事とはいえ、 自分で扇風機をつける事が出来ない事とはいえ、「暑くて辛い」のも事実・・。家族も大変・・。 それだったらこの「環境制御装置」を購入すれば問題も解決。 自分で出来ることが増えると「楽しい」ですよ。 |