人に何かをしてもらって 「喜び」を感じる 喜びとは “自分で”つくるものなのか 人と“力を合わせて”つくるものなのか それとも“人につくって”もらうものなのか うれしかったらそれだけでいいのか 難しすぎて私にはわからない また、ひとつ喜びが増えようとしている いろいろな人の協力を得て 喜びができそうだ もうすぐあなたの手にも届くでしょう |
「エッセイ」 小さい頃からプロ野球選手に憧れ、登竜門と呼ばれる甲子園に出場を果たし、 夢が叶ったという最高の喜びを知っている私です。 しかし、それも健康な時の話です。 障害者になって、自分でできる事が本当に限られてしまい、 人に何かをしてもらっで喜びを感じる事が多くなりました。 でも、その喜びはとても幸せなことだと思いますが、 達成感がないし、自信にもつながりません。 それに、どこまで甘えていいのかよくわからないし、 甘えてばかりでもいけないと思うのです。 しかも、そういうことがいつまで続くのかもわかりません。 自分にできることが限られた中で、ワープロができるようになった時に、 「本を書こう」と思いました。 が、しかし、これは甲子園の時とはすべてにおいて違いました。 野球の時は、野球が好きで「PL学園に行けば甲子園に出られる」と思ってました。 でも、本を出すには誰に言えばいいのか、 どうすればいいのかさえもわかりませんでした。 なんと言ってもそういう“勉学”的なことに関して“嫌い”という気持があるだけに 「本になるのか?」と思いながらも、「やらなければ何も変わらない」と、 毎日少しずつ書き留めていました。 何かをしていないと、今までやってきたすべてのことが無駄になってしまうような気がして不安なので、 それを解消するために自分にできる事をやっていました。 自分の本が本屋で売られているのを見た時は、「ヤッター!」と思いました。 この喜びは生きていく自信でもありました。 この身体の状態でも“やればできる”という事を確認させてくれたのです。 だから、これからもまた“夢”を追い続け、1つでも叶えたいと思います。 そして、ほかの人に喜んでもらえるような事がしたいです。 |