『未熟』



誰も最初から
完璧にできる人はいない
幾度もの挫折を味わい
練習と失敗を繰り返し
そして、今がある

“何もできない”ではなく
今、自分にできる事を精一杯する
いいとか
悪いとか
それは、する側が判断するのではなく
された人が良ければそれでいい・・・。
そこに心があれば通じるはず
わかってくれます

今を活きよ!


「エッセイ」

救命センターに入院していた時の事です。夜中、突然胸が苦しくなりました。
すぐにドクターに診てもらったのですが、「異常なし・・。」
でも、不安で心細い・・。そんな時、思わず看護婦さんに
「そばにいて下さい。」と言ったことがありました。
看護婦さんという存在は、患者にとってどれでけ心強い存在か、
入院をされたことがある人ならわかると思います。
あの時、ドクターは「異常なし」と言ったのですから、
その時、別に技術的なことを期待していたわけではありません。
「そばにいてください」と言ったのは、何かあったら怖いからでした。
技術敵に補うことができないような状況であれば、
自分にできる方法でカバーすればいいと思います。
看護は技術だけではないはず。心のケアも大切な仕事の一つだと思います。
患者さんのそばにいて話をすることで、不安が少しでもまぎれたら、
患者さんの手を握り、一緒に涙を流すことができたら、それも1つの看護だと私は思うのです。
そして、どんな状況でも自分らしさを表現してほしい。
それが、ナースとして「活きる」ということだと思います。
看護婦さんも患者も同じ人間です。心さえあれば、必ず通じ合えるはずです。
“何もできない”と自分を責めないでください。
でも、逆に言えば、自分を責めることができるあなたは「素敵です。」
その気持ちは、向上心の現れだと思います。
その気持ちがあれば、きっとあなたは心の治療のできる看護婦さんになれると思います。
いつまでもその気持ちを大切に持ち続けてほしいです。
「頑張って下さい、看護婦さん!」