『記憶』


私が死んだとしても
第六十六回全国高等学校野球選手権大会の
決勝戦、九回裏で放った
同点ホームランは
記録として残るでしょう。

私が書いた
「桑田よ 清原よ 生きる勇気をありがとう」の本も
どこかで残っていることでしょう。

この世から自分という
存在が無くなったとしても
二つは最低この世に存在すると思う
それはそれで嬉しい事ではありますが
それよりも
人の記憶の中で生きたい
「あんな障害者がおったな」と
言われるようになりたい。


「エッセイ」
私は良くても悪くてもどちらでも良いから、とにかく忘れられるのが一番嫌いです。
 それには“アピール”が必要だと思います。私はそれでケガをしたのです。
 ケガをした時、別にヘッドスライディングをしなくても良かったのです。しかし、何故したのかというと、それが清水哲らしさだったからです。簡単にいうと、先輩と同じ事をしていたら試合には出してもらえないのです。“元気”さだけでも違いを示す必要があったのです。そうでないと、1年から試合には出られません。
 1人では身動きがとれない私ですから、外出する時間も限られてきます。すると、人と会うことも少なくなるのですから、人に忘れられると思うのです。だから、「生きてます!」というメッセージを込めて本を書きました。そして、第二弾はCDです。
 自分に出来るのか出来ないのか関係なく、とりあえずは挑戦したいと思います。そういうことを重ねていくことが、忘れられない第一歩だと思います。自分でも次が楽しみです。