『蚊取りマット』



人の家に勝手に入ってきて
人の血を許可無く吸いやがって
しかも、感覚のわかるところだけ刺しやがって
お前に吸われるぐらいやったら
献血するわ
本当に憎き奴

暑くなりだすと
もう、手放すことは出来ない
たった一匹でも眠れない
朝まで徹夜という時もある
俺の方が何百倍と大きいのに
朝起きるとフラフラする

あッ、そうか!
俺は、税金を払ってるとはいえ
国民の“血税”をもらってる
だからか・・・。


「エッセイ」
5月とはいえ暑い日が多くなりました。
夏は基本的に好きなのですが、どうしても好きになれないのが“蚊”です。
皆さんはご存じですか? 私が蚊を追い払う方法を・・・。知るわけないですよね。
今回は、出血大サーブスでお知らせしましょう。(誰も知りたくないと思いますが・・・。)
寝ている時にブ〜ンと聞こえると、もう、寝付かれません。
仕方がないので起きてると、蚊の奴が私を狙いに来るのです。
勿論、私も息を「フッ!」と吹きかけてせめてもの抵抗をしますが、効くはずもありません。
以前、こういうことがありました。
いつものように蚊の奴が、不法侵入だけでなく、強制ワイセツ(?)
「いつ刺したろか?」と偵察飛行を繰り返してるとき、この蚊はメスだったのか、
あつかましくも私の大切な大事にしてる“唇”に止まりやがったのです。
色々考えて、ついに私は反撃に出たのです。そうです。 
私は蚊を噛み殺したのです! でも、一瞬「やったぁ!」と思ったのですが、
事の重大さに気づきあるだけの唾を吐き出しました。だから、蚊の味はわかりません。
でも、翌日の朝、ヘルパーさんが「清水さん、ヨダレたれてどうしたんですか?」
昨晩の私の格闘を知らない人はのんきなもんです。
たかが蚊の一匹なのかもわかりません。
しかし、私にとっては睡眠不足のタネであり、
おちょくられてる(遊ばれている)としか思えません。
この時、「俺はこれでも人間か!」と思う瞬間でもあります。