『リハビリ』



痛くて 苦しい「リハビリ」
やらなければいけない
それは、本人が一番知っている
結果が直ぐには現れない
元通りに治るとは限らない
苦痛なものを好きにはなれない
そんな先の見えないことに挑戦はしたくない

誰の為でもない 自分の為
わかっているけどできない

やらされるのと「ヤル」のとでは大違い
リハビリの基本は『心の治療』から


「エッセイ」
私はリハビリとは、ある程度動きがあって、動かしにくい箇所をリハビリによって
動きやすくするのがリハビリだと思っていました。
しかし、私の場合は、指一本ぴくりともしなかったので、リハビリはできないと思っていました。
それに、リハビリは理学療法だけだと思ってましたが、
作業療法というリハビリがあることもこのけがをしてから初めて知りました。
そういうことからいかに私が無知だったかという事がわかると思います。
私の場合、自分で「リハビリをするんだ!」と転院先の病院まで選んで、
やる気満々でリハビリに取り組みました。
しかし、それはいい意味での異様な光景だったみたいで、
良く「なんでそんなに頑張れるの?」と聞かれたものです。
私は当然の事をしていたに過ぎなかったのです。
でも、良く考えてみてみれば、最初に入院した病院の看護婦さんに
知らず知らずの内に『心のリハビリ』をしていてもらったのかなと思いました。
私が病院を退院する時に「治るのを諦めるんですか?」と言われたことがありました。
これはさすがに辛かったですね。
できることならば、私も治るまで病院で頑張りたかったのですが、
病院は治療のする所であり、治療のできない者を入院させておくというわけにはいかないんです。
だから、退院をしたのです。それだけはわかって下さい。
そして、誰が何というおうと死ぬまで、私は治る事を諦めません。