2001年3月

春はセンバツ。
プロ野球も開幕しました。
今年も高校野球の解説が出来るものと思っていたら、残念なことにダメでし た。
そのダメになった理由が、
「高野連としては個人的に哲さんに悪い印象を 持ってはいないものの、
プロ選手との接触や、プロ野球界での仕事などを極力排除しようとしている手前、
桑田選手や清原選手との関係を前面に出しその世界での報酬も得ている哲さん の活動については高校野球の世界とは両立し得ない、とする考えが根強いので す。

巨人軍のキャンプでの講演にしても、僕としては本当に頼もしくもちろん哲 さん自身もたいへん楽しかったのではないかと想像するのですが、ますます気 にする狭量な人もいるようです。
無論、こうした考えを無視して強行することもできたはずですが今年につい ては、毎日放送と高野連との間に他にもいろいろな懸案があり、どうしてもこ れ以上の衝突は避けたいという思いもセンバツ中継担当者の間にはありまし た。

また、ひとこと高野連側の態度を弁明しておくと、税務当局の調査等で連盟 が利益団体ではないかと指摘され苦しい立場にあるようで、いっそうプロとの 関係について神経質になっているようです。」
上記のような毎日放送の担当者からメールが来たのですが、
私に言わせれば、まず、桑田&清原の関係についてですが、これは先輩と後輩の関係で、し かも甲子園が友情を深め強くしてくれたものです。
これが理解してもらえないというのは残念です。
彼らがプロ野球選手になったからといって関係が消える わけでもなく・・・。
それにこんな事を言うのであれば、最初から「高野連が 主催する大会に出たものはプロ野球にいってはいけない。」と言っておけばい いのです。

昨年、オリンピックでアマとプロとが1つのチームとして戦ったのはどうな るのか? これからの日本の野球の発展のことを考えると、プロとアマの交流 が必要不可欠なものです。何かおかしいと思いませんか?

次に、プロ野球球団から報酬を得てるということですが、これは、今年の正 月に私がNHKの番組に出たのを、たまたまジャイアンツの球団代表が見てお られ、それで私をキャンプの時に講師として招いて下さったのです。
1時間ぐらい話をしました。講師料も頂きました。
今の私の生活の中心は講演活動です。何故かというと、残された機能に限り があるため、自分に出来ることが少ないのです。その中で、仕事となると本当 に限られてきます。その限られた中で、話をするという仕事は、私の経験が生 かせる、私にしかできないものなのです。しかも、野球の試合中にケガをした 私を、甲子園がここまで育ててくれたにもかかわらず、甲子園大会を主催して いる高野連が理解できないというのはどういうことなのか? 逆に、積極的に 私を使って、野球の素晴らしさや、友情、生きるということ、障害者の労働、 など、一般の人に問題提起しながら教育していくのが普通だと思うのです。
そんなに高校野球がクリーンでいたいのであれば、スポンサーを付けてまで 試合をさせないことですね。テレビ、雑誌、ラジオ、こういうものも全てを排 除しないといけないと思います。
だけど、球児は、テレビに出たいし、雑誌にも載りたい、有名になってからプロ野球に進みたいと考えてるのです。高野連 の考え方は時代にあってない!  プロ野球選手のスターがメジャーに行く時代です。それに、サッカーくじも 始まり、真剣に“日本の野球”を考えなければいけないときにきていると思い ます。

先日、病院にリハビリのついでに泌尿器科の主治医の先生に訪問看護の指示 書を書いてもらうのと、皮膚科で薬をもらおうと診察券を朝早く出しました。
私がリハビリをしてる間にガイドヘルパーさんに泌尿器科に行ってもらい指 示書を書いてもらおうと思ったら、
「“カルテ”がないのでリハビリが終わってからきて下さい。」と言われました。
ただでさえガイドヘルパーの使用時間が足りないのに
こういう所で時間を上手く使わないといけないのに・・・。

泌尿器科が終わって、皮膚科に行くと、私も先生もいるのに“カルテ”がな いので薬ももらえないのです。
思わず「泌尿器科まで取りに行ってきます?」と言いましたが、
「こちらに向かってる途中でどこにあるかわからないです。」
結局、30分ぐらい待ちました。
本当ならリハビリが済めば帰られるものを、2時間以上もロス・・・。
病院の仕組みも変えないといけませんね。
それと何故、病院にカルテがあるのに本人用のカルテってないのでしょうか ?
本人用と病院用の同じカルテが2つあってもおかしくないと思うのです。
皆さんは、過去にどういう病気やケガをして、どんな手術を受け、薬が使わ れ、何が身体にあって、合わないということを全て覚えられてるのでしょうか ?
覚えられるはずがないと思うのです。それならば、本人用のカルテを持 ち、病院に行くときにはカルテを持参して、自分がどういう治療を受けてるの かを知っておかなければいけないと思います。

日本も変わらなければいけません。